審査員の仕事

1.審査員としての使命感と目的意識を持った行動を

審査員は単なるチェック担当ではなく、医療検査の質と信頼性を守る社会的責任を担う存在です。

審査は検査結果や精度管理・業務手順の「合否判定」を判定するだけでは十分ではありません。これらの成果(アウトプット)が安定的に提供されるための仕組み(プロセス)が適切に機能しているかを確認し、医療過誤などの予防につながる改善の芽を見いだし、プロセス上の不備を指摘することも重要な役割です。

2.審査員に求められる資質とは

専門知識とともに柔軟な姿勢が求められます。自身の経験則に基づく方法論を押し付けるのではなく、検査室ごとの業務プロセスを尊重した審査が大切です。

一方で、業務プロセスに疑義が認められる場合、問題点をリスクの芽として適切に提示し、改善につなげる視点が不可欠です。

審査員は「先生」ではありません。検査室の状況を的確に把握し、各プロセスが適切に理解・運用されているかを確認するために、円滑なコミュニケーションが求められます

3.審査員としての成長が大切

審査経験を自らの糧とし、より的確な指摘や改善提案ができるよう不断の意識を持って審査に臨むことが重要です。

多様な検査室の審査を経験し、他の審査員との情報交換を重ね、継続的な自己研鑽を行うことで、常に最新かつ最善の審査手法と知識を備えた審査の提供が可能となります。

審査員の仕事について、動画でもわかりやすくご紹介しています。

全編をご視聴希望の方は、以下URLよりお申込のうえご視聴ください。

https://medical-labo.pjla.jp/iso15189/iso15189-movie-form